2017年5月5日金曜日

俺の名は

いちいち気にすることはない。
と、しいたけは思っていた。
だが、
「嫌いとかわざわざツイートするかね」
「まあ、しょうがないでしょ。オレも言われるよ」
キャベツはしいたけの隣に腰をおろした。
二人は、山で小さな枝を拾うバイトをしている。
今日で三日目だ。

「外見が傷つくと売り物にならないし、心が傷ついちゃうとビタミンが減る」

山小屋からカレーの香りがしてきた。