2013年12月26日木曜日

おめでとう私たち

あっちゃんの目の前に大きなバースディケーキが運ばれてきた。

「おめでとー!」
「ハッピーバースディ!!」

二人の親友がお祝いしてくれている。
とっても嬉しいはずなのだが、あっちゃんは落ち込んでしまった。

「あ、ありがと。あのさ…これさ…」

あっちゃんは、ケーキの上に乗っているチョコレートで出来たプレートを指差す。

「名前が…あーちゃんになってるんだけど?」

あっちゃんは、お祝いモードに水を差さないようにおどおどと声を出した。

「え?何?」
のっちが髪を揺らしながら聞き返す。

「えっと、だから、私の名前…あっちゃんなんだけ…」

「あのさあ」
あっちゃんが言い切る前にかしゆかが遮る。
「私たちが折角お祝いしてるのにあーちゃんなんか文句あるのっ」
「そーだよ…ケーキ、かしゆかが焼いてくれたんだよ?居酒屋の人に持ち込みは困りますって言われたけど無理に頼んでさあ」

しかしあっちゃんはこれまでも何度も抗議してきたのだ。
最初はギャグかと思ったけどここまで名前を頑に間違えられるのはもうごめんだ。

「でも私の名前はあっちゃんなんだから!名前間違えるならもう広島っ帰るけんっ!」

あっちゃんが、大声で二人に怒鳴ることはなかったのでのっちとかしゆかは驚いてしまった。

「ごめん。あっちゃん…」
「これからはあっちゃんって言うから、そんなこと言わないで」

三人は泣きながら手を取り合った。
やっぱり親友なのだ。
何があってもすぐ仲直りするのだ。

しばらくバースディプレートを見つめていたのっちが

「よし。のっちの「っ」をあげる!」
とプレートの「あーちゃん」の「ー」の上から、つの文字をえびマヨのマヨネーズをつまようじにつけて足した。
「これで、あっちゃんだ!えへへ」
「でも…のっちがのちになっちゃうよ…」
あっちゃんは、仲間の優しさでもう胸がいっぱいだ。
「いいんだよ。あっちゃんの今までの苦しみ知りたいんだよ」
三人は涙でお互いの顔が見えないほどだった。

「えい!じゃあ私もはずしちゃう!」
感極まったかしゆかはいきなり居酒屋の床をはずした。

「ちょっと〜〜かしゆか何してんの!迷惑〜!」
三人は大爆笑だ。

すると、下の階で飲んでいたサラリーマンが天井に穴が空いていることに気がついた。
しかも、その先に今はトキメクアイドル達がいたもので大変驚いた。

「やべー!」
「俺、CD全部持ってます!」
「すげーかわいい!!」

サラリーマン達は三人を見上げながら興奮しだした。
三人は、とってもいい気分だったのでちょっとサービスしてあげることにした。

「かしです!」
「あっちゃんです!」
「のちです!」




私たちは…三人あわせて…






2013年12月25日水曜日

LOVIN'YOU

この世界には二人しかいないかのような熱い接吻を交わした
卵ととくだったが…。

「もう行かなくちゃ…」
とくは、卵の手をほどく。
「いや…ここに居てよ…」
とくは、卵のつるつるした殻をそっと触る。
「ごめん。今日は無理なんだ」
卵は、とくが浮気をしているのではと疑いはじめていた。


にわとりと…。


「あの人の所、行くの?」
卵は、悲しくて冷静でいられない。もうコロコロと転がってしまそうになりながらとくを見つめた。
「あの人?」
とくはちらっと時計を見た。
「何よ!時間なんか気にして…この際だからはっきり聞くけど…私とにわとりのどっちを選ぶのよ!」
とくは、うんざりした顔で
「またその話?」
と言った。まいったな。この話になると長いんだよな。
「そうよ!その話よ!!私とにわとり、どっちが一番なの?!」
「卵…そんな興奮しないで…」
とくはなんとかこの場を切り抜けねばと知恵をしぼった。
「とくと出会ったの…私が先なのに!にわとりはずるいわ!」
このままでは卵が興奮で温泉卵になってしまいそうだ…
「そんなどっちが先とかないから…」

「私が先よ!」
ドアを蹴破ってにわとりが卵の部屋に乱入してきた。
「てめえ。な〜に、人んち勝手に入ってきてんだよ!」
卵がずいっとにわとりの前に身を乗り出した。
「とくと出会ったの。私が先なのよ!あんだみたいなガキは遊ばれてんだ。コケーー!」
にわとりも負けていない
「ふ、二人とも、落ち着いて…。ご近所さんびっくりしちゃうから…」
とくが間に入ると卵とにわとりは声を合わせて
「卵が先?にわとりが先?どっちなのよ!」
と、とくに責めよった。
とくは、このままでは命があぶないとその場から逃げ去った。

卵が先か…にわとりが先か…


そんなの忘れたよ!


どうでもいいのに順番なんか…女ってどうでもいいこと気にするよな…



気がつくと荒川の土手にたどりついていた。
少し、先に見た事のある人物が座っていたので声をかけた。

「アインシュタインさん!こんにちは!」
「あ、どうも〜」

とくは、アインシュタインの隣に座った。

「はー。女ってわかんねっす」
「なるほどね〜。でも、喧嘩大丈夫かしら?私もついていきますから戻りましょう」
とくは、気乗りしなかったがアインシュタインさんがいるならいいかな?と思い
二人で卵のマンションに戻った。

にわとりが蹴破ったドアの向こうで二人は死闘を繰り広げたのであろう。
卵もにわとりもバラバラのぐちゃぐちゃになっていた。

とくは、ショックで震えた。
俺は…なんてことを…

アインシュタインは、二人の亡骸をそっと拾いフライパンの上にのせた。
そして、じゅーじゅーと焼き出した。

そして、ご飯を持った丼に盛りとくの前に差出した。



「この場合、親子丼といいますかね?」


宇宙もつらいよ

テレコマは、後悔していた。

なんか、かっこいいじゃんと思ってこの宇宙船の乗組員になろうと思ったんだけど。
実際は、すごく過酷な労働を強いられるしお給料も良くない。
残業というか、一度宇宙に出たらなかなか帰れないため録画したテレビ番組も見る事が難しい。

船内でツイッターは出来るため、余計にくやしい。
皆が地球でのんきに遊んでいるのが恨めしいのだ。

くそ〜と操縦席のシールをはがしながら思わず声を出してしまった。
テンションを上げるために自分の操縦席にイカすシールの貼ったのに怒られたのだ。
「俺以外座らないんだからいいじゃん!」
と文句を言いたかったが、社長は超怖いので何も言わず黙ってシールを剥がした。

社長。

マジ最悪な奴。
自分は何にもしないで偉そうにしやがって。

シールはすべて捨てるように言われたが一番レアなゲームセンターあらしの弟、とんがらしのシールだけそっとヘルメットの内側に隠した。

とその時、
ビービービーとけたたましいサイレンの音が宇宙船内に鳴り響いた。

「社長!敵艦発見!すぐ近くにいます!どうしますか!?」
一番前の操縦席の契約社員の田中さんが叫ぶ。

「うむ。攻撃開始!」
社長はあごを擦りながら指示を出す。
ぼんやりしていると何気なく社長と目が合い、
「おい!テレコマ!ぼさっとしてないで攻撃開始だ!」
と怒鳴られてしまった。

うう、嫌だあ…戦いになるとすごい揺れるから…吐きそうになっちゃうよ…
こんなことなら…家でエヴァンゲリオンとかガンダム観てりゃよかったつーの…

のろのろと戦闘準備に入ったが
敵も可哀想だなあと思ってしまい、かなり適当に攻撃のボタンを押した。

そんなわけで、敵に勝てるわけもなく船艦をだいぶやられてしまった。
社長は俺をギロリと睨み
後始末は、俺と田中さんの二人だけでやれと命令した。

「田中さん、なんか…さーせんした」
掃除をしながら謝った。
「うん?」
「いや…俺のせいで宇宙戦争負けちゃったから…社長、怒ってますよね…しかも田中さん関係ないのに」
「いいの!いいの!俺…好きなんだよね…宇宙が…」
田中さん、瞳が輝いてる。いい人だな。なんで正社員にしてあげないんだろう。
「俺…甘かったです!田中さん…俺に宇宙のことたくさん教えてください!」
俺は田中さんに頭を下げた。
「そうかそうかえらいぞテレコマ君。社長を恨んじゃいけないよ。社長も苦労人なんだよ…」
田中さんが社長の話を始めた途端、なぜか急に頭に牛丼が浮かんだ。
そこからは、もう牛丼のことしか考えられなくなり田中さんの話が苦痛になってしまった。



俺ってこういう所あるよなー







やさしさ日和

僕は、だんだん生理用品になってゆく。
最初は、たまになるくらいだったのに最近は、意識がなくなる時間がだいぶ多くなってしまった。

カレンダーの日付を見ると、この前に見た時より半年も日が経っている。
今度意識を失った時はどうなるんだろうか。
考えると涙が出そうだ。
いかんいかん。僕が泣いたら使い物にならないと会社にクレームが入ってしまう…
と、考えたところでため息が出た。
僕は、身も心も生理用品になってしまったのか。

ただ非常に喜ばしいことにどうやら今、女子校にいるらしい。
生理用品になってしまったのは残念だが女子校生に必要とされるのは長年の夢でもあったので、この贅沢空間を味わいたい。

「ねぇー!誰かアレ持ってない?」
と茶髪のギャルが教室で叫ぶ
「これ、あげる!」
と僕をふりまわす別のギャル。
「マジ?あ!それCMでやってる新製品じゃん」
「そうだよ!ウォッティ!これ、めっちゃいいから!」
とギャルからギャルへと僕が手渡される。

最後のギャルが、茶髪ギャルに手渡すのに距離感のため投げた。

「あ」

ウォッティは、茶髪ギャルの頭の遥か上を越えて廊下へ飛んでいった。
そこに偶然、福原愛が通りかかった。
福原愛はピンポン玉と間違えて素早くポケットから出したラケットで打ち返してしまった。

ウォッティはぎゅんと音を出しながらまた教室に戻りそして窓の外へ飛んでいった。


福原愛は

「ごめんなさい」

と言った。


2013年12月17日火曜日

今日から俺は…

ここは、私立極悪高等学校。
都内で、有名な不良たちが集まる高校だ。

規則を守る生徒はおらず、たいていの者は髪の毛の色を染めたり奇抜にさかだてたりしている。

2年A組は、
特に喧嘩早い生徒が多いため、今となっては担任の先生でさえ近寄らない。
そんな中、このクラスにバナナが転校してきた。
バナナは、母親が銀座でチョコバナナ屋のホステスを始めたため一緒に日本にやってきたのだ。

バナナは教室を一瞥し
どいつも、くそだせえ奴らだぜ。
と、自慢の金髪をなびかせながら空いてる1番後ろの席にドサっと座った。

すると、クラス中がざわめいた。

「おい。そこは俺の席だ」
ざわめきの中からウニが登場した。
ウニは、この極悪高等学校で1番の不良だ。この学校に存在する小さく銃弾のように空いてる穴は、すべてウニの仕業だ。

「知らねぇな。失せろ」
とバナナは、ウニの方を見ることなくつぶやいた。

「あん?やっちまうぞ!」
ウニはバナナの頭を自信のトゲで刺した。
「てめえの金髪は気にイラねぇんだよ!」
「俺の髪に、きたねぇ手で触るんじゃねぇよ」
とバナナは、ウニの攻撃で剥かれた皮を右手で抑えながら左手でウニを殴った

クラスが大乱闘で盛り上がる中、アンディは、

ウケる

と心でつぶやいた。

バナナの皮を剥くってウケる。

バナナってマジ、ハンパねぇ。


そうだ。ダチに頼まれてるバンドのレコードジャケットは、この様子を描こう。

アンディは、クラスメイトたちにばれないようこっそりスケッチを始めた。

この銀髪の不良が、のちに世界的なアーティスト、アンディウォーホルになることをまだ誰も知らない

2013年12月16日月曜日

あまちゃん♪

「じぇじぇ!」

と水炊きは叫んだ。

「え?俺に味噌入れちゃうんすか?」

ベンアフレックは何を言っているのかわからないと言う風に両手を上げた

「パードン?」

「え、だから。俺に味噌とかヤバいでしょ?言ってることわかるかなー」

はっきり言って、ベンは味噌が味噌であるということすら知らなかった。
どっちでもいいのだ。

早く、家に帰ってシャンパンを飲みたい。

水炊きとうっかり知り合いになってしまった。
そこから歯車が狂ってしまった。
こんな狭いアパートで悪魔のような食べ物を食べさせられるなんて。

「パードン?」
ベンは、敵意を込めた瞳で水炊きを睨んだ。

水炊きは、ぎょっとした。
さすが、ハリウッド俳優だ。
目力で、お鍋が割れてしまいそうだ…
俺が割れたら、鱧が…おもちが…春菊たちが路頭に迷う事に…

ベンのいら立ちはもう頂点に達していた。

もうダメだと水炊きが諦めかけたその瞬間__

部屋のスピーカーから大音量でワムの「ラストクリスマス」が流れ出した。
すると、

オオ。ナイス。

とベンは一変して機嫌が良くなった。


水炊きは、オーディオのタイマーをセットしていたことを忘れていた。

助かった。
いいスピーカー買ってよかった…
このBOSEのスピーカー、素晴しい音だ


感謝しよう。このスピーカーを作った

アマー.G.ボーズ氏に。




2013年12月15日日曜日

おすすめ

http://www.youtube.com/watch?v=Scu81EW4UC8

この曲を聞きながらバスの一番前に座るとかなりテンション上がります。
おすすめ。


会社で、後ろ手を組みながらゆっくり歩いてみてください。
社長気分が味わえて
おすすめ。

2013年12月13日金曜日

『べぜ〜る』歌詞

ゆるめるモ! さんというアイドルさんに書かせていただいた歌詞です。
タイトルは、bezelからきています。
ゆるめるモ!さんもうすぐ結成1年だそうで、おめでとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。
最近、めっきり寒くなりましたのでお身体にお気をつけて

さて、ご興味がある方は以下をお読みになってください。



『べぜ〜る』

寝れなすぎて 羊飼った
(これじゃだめ 全然だめだ
君を思って、朝になった
(これじゃだめ 全然だめだ

あのね。会える日、数えてみてた
食べ損ねとけたチョコでベトベトした手で

一人ぼっち で 考えてた
(これじゃだめ 全然だめだ
君に逢える 準備してんの
(これじゃだめ 全然だめだ

あのね。会えるの 楽しみにしてよ

私って何だろう?っての
今日はもうやめよう
だって、もうすぐあなたのそば!

いつも手をつないでよ
照れられると死にたくなる
離れていても平気って言うけど
夏の扉(ドア)あけてみて
何もなきゃ 死にたくなる
泣いたって 電話をかけたって
いつでも言うね

「ごめん。今寝てた。。。」


寝れなすぎて 羊飼った
(これじゃだめ 全然だめだ
寝心地最悪 毛布舞うわ
(これじゃだめ 全然だめだ

あのね。会える日、数えてみてた。

君って何だろう?っての
今日はもうやめよう
だって、ほら今はあなたのそばじゃん

いつも手をつないでよ
照れられると死にたくなる
離れていても、平気ってどうなの?
君のハート開けてみて
何かあるか  知りたくなる
私が君にたどりついても
きっと言うね

「ごめん。今寝てた。。。」


フロリダ  デイトナ
なりたい サブマリーナ
真夏って、かったるいな
行きます! エクスプローラー
デイデイト シードゥエラー
なれなきゃ、かったるいな

かわいいヨットマスターか 
プリンセスになりてーな
真夏ってあっちーな


ほんとマジでかったるい夏だ
反転 完全暗転
異例 異例

君が話かけてよ
知らんぷりは死にたくなる
離れていたら、平気なわけない
君のハート 開けてみて
誰がいるの? 知りたくない
君だって 心うごくことがあるはずね
私以外 ダメよ!












やる気元気現金

http://www.youtube.com/watch?v=OSycAuQb4n8


体力をつけるため、生卵を飲もうと思いましたがコレステロールが気になるのでやめました。



元気を出そう

http://www.youtube.com/watch?v=EG7wB3G-xp0


ここだけの話にしてほしいのですが
ぬりかべを見た事があります。

朝、起きたら隣にいました。

2013年12月9日月曜日

セブンイレブンにて☆

「もういや!」
泣きながら、アメリカンドッグ(サクサク)はロッカールームに駆け込んだ。
後を追う店長。
「どうした?」
と泣きじゃくるアメリカンドッグ(サクサク)の肩に手を乗せた。
「なんでよ!私だけじゃなんでダメなのよ!」
お昼時のセブンイレブンである。
アメリカンドッグにへそを曲げられては店の売り上げはガタ落ちだ。
「だ、だいじょうぶですか?」
店から心配そうに声をかけるアメリカンドッグ(ふわふわ)
その声を聞いて、キッと睨むアメリカンドッグ(サクサク)。
「てめえ…ちょっとばかり指名が多いからって調子こいてんじゃねえぞ!」
と、アメリカンドッグ(ふわふわ)に灰皿を投げつけた。
「い、痛い!」
慌てる店長。
「おい!大丈夫か!体が凹んでるじゃないかっ」
「だ、大丈夫です。私、ふわふわの衣ですので時間が経てば元に戻りますから…」
店長は、アメリカンドッグ(サクサク)の頬をビンタした。
「いいかげんにしろ!頭冷やせ。どっちも店にとっては大事な商品なんだ…。今日は帰っていいから…さ、アメリカンドッグ(ふわふわ)行くぞ。お客さんが待ってる」

その日の夜、店長はアメリカンドッグ(ふわふわ)のマンションのベッドルームでタバコをふかしていた。
「今日は、まいったよな。あいつもそろそろおはらい箱かな」
アメリカンドッグ(ふわふわ)は、はだけたネグリジェを整えながら
「そんな…今の店を盛り上げてくれたのは姉さんのお陰なのよ…私ならなんともないから。お願い、姉さんを首にしないで」
と店長に切願した。
「お前は本当にいい子だな。わかったよ。お前に免じて許してやる。もうこんな時間か。家帰らないと…シャワー浴びてくるよ」

店長がお風呂場でシャワーをひねる音を確認するとアメリカンドッグ(ふわふわ)はタバコに火をつけ、深く煙りを吐いた。
私だって、そのうち姉さんみたくなるんだわ…
そして、店には若い子がやってくる。
ガラスケースに並べられて、皆に体をジロジロ見られるなんてそんな仕事いつまでも出来っこない。
姉さんみたくなりたくない!

アメリカンドッグ(ふわふわ)は、きゅっとタバコを灰皿に押しつけた。
そして、ベッドサイドテーブルの小さい引き出しを開けた。

そこには、パスポートとアメリカ行きのチケットが入っていた。