2012年11月10日土曜日

東京雲ストーリー 6

この展開にあきてきた雲と朱鷺。

「堺さんじゃ…ないですよね…ここ、湖の上ですもんね…」と葛餅

よくみると、まったく似てもいないのだった。

「あー。見て!斧持ってる!金の斧銀の斧の人じゃん!」
と、ある意味、有名人に出会ってテンションが上がる一同。

「居酒屋みてーに言うなし」
と、発言する湖上の人。
「マジ馬鹿にすんなし。名前あるし。」

「お名前は?」

「ヘルメス。」

「へ、へー。エルメスみたいでかっこいいですね」

「適当かますなし。イソップ童話ひもとけ貴様ら」

「口が悪い神だなー」と雲
「困りましたね。無知に嫌悪感示すタイプの方ですよ。ヘルメスさんのこと調べましょう」
と、リス君はさっと頬袋からiPhone 5を取り出した

「うそー!
iPhone 5じゃん!いいなー」と群がる女子たち。
「なんだよー。リス君て森ボーイ気取ってるくせにこういう所、外さないよね~」
「いえいえ。iPhone 5は、薄い軽いので頬袋に収納しやすいんですよ」
「そんなこと言っちゃってねー!部屋にVestaxの白いCDJセットあるしね!」
「知ってるー!あんなのえろいよね~!!」
「いえいえ。VestaxのCDJはコスパがいいんですよ。あと、スクラッチのクオリティも高いですし」
「リスが、スクラッチしてんじゃねーよ!!」
「あはははは」
「アナログだと、毛がくっついちゃうので…CDJじゃないと
「わはははは」

と盛り上がる一同

「おまいら。おい。斧どうする感じ?」
と声をかけるが、もはや湖上の人は一同に気にされていない。

「この前のパーティで、バーバルさんとご一緒させていただいたんですよ!」
「マジで〜。すごいじゃん!」
「僕が着てたフェノメノンのジャケット褒めてくれたんですよ〜〜そんな小さいサイズあるんだーって」
「すごーい!」

人知れず、湖の底に戻るヘルメス。
この時代に斧なんて、落とす人いないよな。
何か、いい物ないかなー。
と宝箱をごそごそと探すヘルメス。

「まあ、これかな」

と、すいすいと再び湖上へ

「あなたが落としたiPadminiは、村上隆モデルのiPadminiですか?それとも荒木飛呂彦、ジョジョモデルのiPadminiですか?」

全員が、湖上のヘルメスに集中した。