2011年7月27日水曜日

私のおとうさん

2歳の頃、海に連れていかれた。
「高~い高~い」と海上で弄ばれてる私。
そのまま海に沈められた。
泣き叫ぶ私を抱えながら「ははははっ」と笑う父。
その隣で「お願いっやめて!」と制する女性。
絶対、母ではなかった。

高校生の頃、文化祭のパンフレットを持ち帰った時。
そのパンフレットがお菓子のパッケージのデザインを模した物でそれを見た父は
「これはいけない。大企業のパクリをしたら大変だ。訴訟問題になるぞ!」
と騒ぎ出した。
父は、ある日巨大な板を彫りだして作品を作りだした。
美術品のカタログを完コピして椿の彫り物みたいなのを作り、丁寧に漆まで塗って
小さい展覧会みたいなの開催してまあまあ好評を得ていた。
結構素敵な仕上がりでしたが「じゃまだな~」と言って速攻会社の人にあげてた。

大学生の時、
駅から家まで遠いので壊れて捨ててあった自転車を拝借しようとしたところを警察に怒られた。
という話を父にしたところ、ものすごい剣幕で怒鳴られた。
「なぜ、自分の自転車と言い張らなかったのか?お前は根性がたりない。自分の物だと強く信じれば自分の物だ!」
部屋の向こうで
「夢(弟)にはそんな話しないでよ~!」と母が言った